現役世代

【“覇氣”】秋季奈良大会通算成績

秋季近畿地区高校野球大会奈良県予選 勝ち上がり

2回戦 15-10御所実業
3回戦  6-0奈良北
準々決勝8-1桜井(7c)
準決勝 4-1智辯学園
決勝  12-2高田商業

5試合合計 45得点/14失点
※1試合平均 9.0得点/2.8失点

大会通算 投手・打撃成績

秋季大会初戦を迎えたのは夏の甲子園の約1ヶ月後。奈良県内で新チーム始動が最も遅かった中、多くの選手を起用しながら試合ごとに投手陣・打線を仕上げ勝ち上がった。
前チーム経験者が多く残る御所実業との対戦で幕を開けた今大会。15-10と壮絶な打ち合いを制してこの難敵を退けると、その後は安定した戦いぶりで3回戦奈良北・準々決勝桜井と連勝。準決勝は公式戦約1年半ぶり、先代112代で一度も対戦のなかった智辯学園と久しぶりの直接対決。勝てば近畿大会進出負ければ選抜絶望の大一番を一度もリードを許さない力強い試合運びで制すると、翌日の決勝・高田商業戦は勢いそのまま、雨天にも動じず終盤の打線爆発で大量点を奪い12−2と快勝。2年ぶり25回目の秋季奈良大会優勝、4年連続の近畿大会出場を奈良1位で決めた。
全5試合で二桁安打を記録しチーム打率.366、防御率2.30。終わってみれば安定の数字だが、初戦から試合ごとに強さを増し投打に自信と力を付けて掴んだ優勝だった。

<野手>
全ての試合で打順を組み替えながら戦ったが、春以降1年生ながらレギュラーの座を掴んだ松本・大谷の両選手が大会を通じてクリーンナップを務め上げた。松本は3回戦以降4番に定着、大谷は3番や5番に座りチームトップタイの7打点を記録した。
その周りを固めるのが2年生。三試合で1番を務めた主将下林がチームトップの打率0.563、出塁率0.680で打線を牽引。昨年秋から公式戦を経験する赤埴は新チームでは捕手に定着。クリーンナップの後ろを打ちチーム最多タイの9安打、決勝ではスリーランホームラン含む6打数4安打と持ち前の強打が火を噴いた。上位も中軸も打つ米澤は7打点と勝負強く、堅守も光り前主将戸井の後のショートに見事定着した。一塁のポジションは左打者の赤松・右打者の関本が相手投手に応じて出場。赤松は三試合ながら出場全試合で安打を放ち打率0.417、長打力が武器の関本は決勝で勝ち越しのタイムリースリーベースを放った。
外野は大谷以外は流動的だったが、出場した選手が軒並み結果を残した。背番号20の木下は全5試合に先発出場、9番打者ながらチャンスに強く4打点を叩き出した。共に俊足が武器の上田・岡田は先発と途中出場を含め全5試合に出場、上田が0.357、岡田が0.500とバッティングでも存在感を表した。ここに初戦スタメンの松井裕、パンチ力のある1年生藤原も加わり、外野は誰がレギュラーで定着してくか近畿大会に向けても注目。

<投手>
甲子園のマウンドも経験した左腕中川がエースナンバーを背負い、連戦となった決勝を除く4試合に登板。防御率1.50と安定した。特筆は準決勝智辯学園戦、力のある直球に変化球も冴え、強力打線を相手に6安打1失点完投で近畿大会出場を決めた。2番手は右腕の村上、中川に次ぐ3試合に登板した。春までは突如制球を乱し打ち込まれる場面も見られたが秋はランナーを出しても粘り強い投球が光った。決勝の高田商業戦では雨のコンディションの中で2失点で投げ抜き見事公式戦初完投勝利、エース中川に次ぐ右の柱として存在感を発揮した。大半のイニングを投げたこの2投手が軸となりそうだが、初戦先発した右の下坊、大会途中でベンチ入りし桜井戦に登板した1年生左腕麻田も控える。また県大会登板はなかったが、夏前の招待試合で1年生投手で最初に背番号を背負って投げた左腕木ノ下も控え今後登場が見もの。

初戦からベンチ入りの多くの選手を起用し手探りの中で始まった秋季大会、しかし大会終盤は投打の軸を確立し智辯学園・高田商業といったライバルを下し掴んだ2期連続の奈良の頂点。試合毎に強さを増すその様子は過去何度も名勝負を繰り広げ秋を勝ち抜いてきた先輩たちの戦いぶりを思い出させます。
近畿大会でも自分達の野球を展開し、試合を通じてまた更に強さを増していく活躍に期待。並み居る近畿の強豪にも奈良大会のプレーができればきっと大丈夫、いよいよ見えてきた選抜に向けて一戦必勝で頑張ってほしいです!

“覇氣” がんばれ天理113代!!

ABOUT ME
kosuke@天理野球部応援
新潟出身東京在住。2004年〜天理高校ファン。高校野球は地元新潟県勢と天理高校を応援してます。生きてるうちに天理高校と新潟県勢の全国制覇が見たい!