第105回全国高校野球選手権記念奈良大会 準決勝・成績
2023/7/26(水)
選手権奈良大会準決勝@佐藤薬品スタジアム
高田商業
230 001 004-10
030 022 000-7
天理
(高)宮武大、仲井-北嶋
(天)中川、嶋川、麻田-赤埴克
本;藤原①(天)東口①(高)
二;下林、米澤2(天)藤井、竹中(高)
試合内容
1回表;無死1、2塁から3番米田真の中前タイムリーで1点、さらに一死満塁でショートゴロエラーの間に1点。高田商業が初回に2点を先制。0-2
2回表;無死満塁から2番山中が2ランスクイズ。さらに一死2、3塁から4番竹中の犠牲フライで1点追加。0-5
2回裏;先頭の5番藤原がレフトへソロホームラン。さらに一死2、3塁で9番上田がショートへタイムリー内野安打、続く一死1、3塁で1番下林が犠牲フライ。天理が3点を返す。3-5
5回裏;二死1、3塁の場面でワイルドピッチで一点、さらに5番藤原の左前タイムリーで1点。天理同点。5-5
6回表;一死後1番東口がレフトへソロホームラン、高田商業1点勝ち越し。5-6
6回裏;無死2、3塁で9番上田中前2点タイムリー。天理一気に逆転。7-6
9回表;無死1、3塁から6番北嶋右前タイムリーで同点。さらに一死2、3塁から8番代打宮武晃の中前2点タイムリー、二死満塁から3番米田真左前タイムリー。高田商業が一挙4得点で再逆転。7-10
9回裏;先頭の4番松本がヒットで出塁するも、後続を打ち取られ試合終了。7−10
夏4年連続で準決勝での顔合わせとなった両校の対決は、逆転に次ぐ逆転を高田商業が制し2年ぶりに決勝進出を決めた。
高田商業は天理先発のエース中川の立ち上がりを攻め、2回表終了時点で5点のリード。5回までに同点に追いつかれるも、直後の6回表に東口のホームランで勝ち越し。その直後天理に逆転を許し1点ビハインドで最終回を迎えるも、ここから怒涛の反撃と粘りを発揮。9回表は先頭の4番竹中のツーベースを皮切りに3連打で同点。その後も打線が繋がりこの回一挙4得点、最終盤に試合をひっくり返して勝利をものにした。
天理は序盤にいきなり5点のビハインドを抱えるも、2回裏すぐさま3点を返し反撃。リリーフ嶋川が高田商業打線を封じる間に5回裏にも2点を追加し、同点で試合を折り返す。6回表にリードを許すも直後6回裏に2点を取って逆転。1点リードを保ち自分たちの流れで最終回を迎えたが、高田商業の反撃を食い止めることができなかった。主要な打者にシフトを引かれヒットを防がれる等、高田商業の研究された守りの前にあと一押しを阻まれた。
投手陣の状態が万全でない中、一試合一試合勝負強く勝ち上がってきたこの夏。敗れはしたが、序盤に抱えた大量ビハインドに屈することなく中盤までに勝ち越し、勝利まであと1イニングというところまで試合を運んだ。
どんな逆境もただでは終わらず最後まで喰らいつく。この試合だけでなく、この夏を通して彼らの戦いがそうであったように思う。それはまさしく昨年覇者として王者で有らんとする姿勢、勝利への執念と気迫であり、彼らのスローガン”覇氣”を表す戦いぶり。
新チーム以降秋季大会優勝、春季大会準優勝、そして選手権予選ベスト4。「甲子園出場」は叶わなかったが、今は切り替えられなくても、これまでの努力と経験は今後必ず日の目を見、花開く時が来る。野球でもそれ以外でも、次のステップに進む彼らの活躍をこれからも応援していきます。
天理113代、たくさんの勝利と感動をありがとう、本当にお疲れ様でした。