現役世代

【粘りと徹底力の勝利】選手権奈良大会3回戦・磯城野戦

第107回全国高校野球選手権奈良大会 3回戦・成績

2025/7/22(火)
選手権奈良大会3回戦@さとやくスタジアム
天理
000 613-10
000 000-0
磯城野
※6回コールド
(天)松村、橋本、伊藤ー石黒、石井
(磯)西嶺、河野ー横山
本;冨田③=2試合連続、伊藤②(天)
三;河野(磯)
二;赤埴、冨田(天)天谷(磯)

試合内容

4回表;無死2.3塁から6番石黒左前タイムリー、7番石井中前タイムリー、一死2.3塁で9番代打豊田左前タイムリー。さらに一死1.3塁で1番冨田右越え3点本塁打でこの回6得点。6-0
5回表;一死2塁で7番石井中前タイムリー。7-0
6回表;一死2塁で2番伊藤左越え2点本塁打、さらに二死1.2塁から6番石黒中前タイムリー。10-0
6回裏;3人目、この夏初登板の伊藤が三者凡退に抑え試合終了、6回コールド。10-0

初回から3回までは先頭を出塁させるも併殺二つと走者を活かせず、磯城野先発西嶺の緩急と高めの釣り球に苦しめられたが4回表に一転。無死から四球と安打で1.3塁とすると6番石黒が均衡を破る左前タイムリー。続く7番石井、一死挟んで9番代打豊田もタイムリーで続くと、1番冨田が二試合連続弾となる3点本塁打。先制から一挙の6得点で試合の流れを決した。5回表にも1点、6回表には2番伊藤にもツーランが飛び出すなど3点、終わってみれば二試合連続二桁得点となる10得点を叩き出した。
投げては今夏初先発のエース松村が、序盤から磯城野打線の積極攻勢に合いながらも丁寧にコースを突き3回を無失点で凌いで味方打線の爆発を呼び込む。4〜5回は2年生左腕橋本、6回は伊藤がこちらもそれぞれ今夏初登板ながら無安打で相手の勢いを断ち切る投球。10−0、6回コールドで準々決勝進出を決めた。
打線は3回まで走者を活かせない場面が続いたがそれでもコンパクトなスイングで繋ぎを徹底、三巡目以降はきっちり対応し効果的な一発も出て試合を決めた。投手に目を移しても決してコントロールを間違えない投球で丹念にコースを突き打たせて取る投球、極めつけは四死球ゼロ。昨秋〜今春までは敗れる試合は四死球の多さも目立った今チームにおいて、初戦と異なる3投手で初戦に続く無四死球の零封の意味は大きい。緊張感高まる夏のトーナメントで無駄な出塁を許さない踏ん張りが、拮抗した展開でも流れを簡単に渡さない試合作りに繋がっている。

磯城野の序盤3回は得点こそなかったが組み替えた打順、先発投手が共に機能。初回は3番河野、3回には2番天谷に長打が飛び出し、初回〜3回まで毎回得点圏に走者を置き天理松村を攻め立てた。先発投手西嶺も3回まで天理打線を術中にはめ、緩急自在に天理打線に的を絞らせない。3回までに1点でも磯城野に入っていたら全く違う展開になったのではないかというほど序盤は磯城野の押せ押せ。初戦西大和学園戦の勢いそのままに、県内で盤石の戦いを見せてきた天理に対しプレッシャーを与える戦いだった。

次戦準々決勝は御所実業との対戦が決定。直近3回の直接対決では点の取り合いを演じてきており、元チームは3季連続の奈良8強。3回戦は奈良北を劇的なサヨナラで下し勢い十分。
次戦でまた一段相手のレベルも上がるが、この3回戦で見せた投打の”徹底力”、押される中でも自分たちの野球を徹する形を見せたい。

 

ABOUT ME
kosuke@天理野球部応援
新潟出身東京在住。2004年〜天理高校ファン。高校野球は地元新潟県勢と天理高校を応援してます。生きてるうちに天理高校と新潟県勢の全国制覇が見たい!