第107回全国高校野球選手権奈良大会 準々決勝・成績
2025/7/24(木)
選手権奈良大会準々決勝@さとやくスタジアム
御所実
000 00-0
801 2X-11
天理
※5回コールド
(御)泊、深川、岡橋ー森本、和田
(天)酒井、新井、長尾、橋本ー石井
本;伊藤①=2試合連続、冨田②=3試合連続(天)
二;石井、金本(天)

試合内容
1回裏;一死から2番伊藤右越え本塁打で先制。さらに一死満塁で6番石黒左前タイムリーと敵失、捕逸のあと一死1.3塁で8番石井右翼線タイムリー二塁打、9番酒井中犠飛。二死3塁で1番冨田右越え2点本塁打。初回一挙8得点。8-0
3回裏;二死1.2塁で3番赤埴中前タイムリー。9-0
4回裏;一死3塁で7番代打金本左中間タイムリー二塁打、さらに一死1.2塁で9番代打本田右前タイムリー。11-0
5回表;安打の走者を出しながらも4人目の橋本が最後を締め試合終了、5回コールド。11-0
初回打者一巡の猛攻8得点で流れを決し、4投手の継投で相手の反撃を許さず、天理が2年ぶりの準決勝進出を決めた。
静かな序盤だった3回戦とは一転、初回から一気呵成の猛攻だった。立ち上がりの御所実を3人で抑えた直後の1回裏、一死後2番伊藤がライトへ力強いソロホームラン、2番に座る強打者の2試合連続弾でいきなり先制。なおも一死満塁と攻め立て、6番石黒、8番石井にタイムリー、9番酒井中犠飛、そして1番冨田が豪快に右翼席へツーランホームラン。初回猛攻の締めは1番に座るチーム屈指のパワーヒッターが驚異の3試合連続弾。敵失も絡んだが今大会絶好調の1.2番コンビに一発が飛び出し、一挙の8得点でいきなり突き放した。その後も攻めの手を緩めず3回1点、4回2点、後攻4イニングで12安打11得点で試合を決した。
投げては今夏初先発の3年生右腕酒井が快投、3回を打者9人で打ち取ると以降は新井、長尾、橋本の2年生トリオで繋ぎ3試合連続の無失点、5回コールドで勝利を収めた。天理投手陣はこれで春季奈良大会初戦から県内8試合連続無失点を続けることとなる。昨秋決勝戦の2回から続く連続無失点イニングを54に伸ばした。
前の試合サヨナラ勝ちで8強進出を決めた御所実業だったが、天理打線の初回の猛攻に沈み、打線も2安打に抑えられた。
次戦準決勝は奈良大附との対戦が決定、記憶に新しい今春決勝の再現となる。春の直接対決は天理2年生橋本のノーヒットノーランで虎の子の1点を守り切り1-0。しかし春の近畿大会では奈良大附が準決勝に進出した。今や県を代表する投手となった杉山・新城、そして今大会上り調子の打線を擁し天理に再び立ちはだかる。天理はここまでは3試合全て二桁得点&完封コールド。次戦はそう簡単には行かないであろうが、打線の繋がりと勝負強さ、投手を中心とした堅守、本来目指してきた守り勝つ野球がここから本当に試される。見えつつある頂点に向け、これまで通り一戦必勝で臨む