先日4/16(土)、天理高校の春季大会初戦が行われていた裏で、とんでもない公式戦デビューを飾った選手がいました。
そう、先代111代不動の4番打者、現明治大学の瀨千皓選手です。
この2022年春から東京六大学リーグの明治大学に進学し、入学早々の春季リーグ開幕戦にスタメン出場した瀨選手。その第一打席、大学公式戦初打席で神宮球場のレフトスタンドにホームランを放ったのは皆様ご存じのところ。そのいきなりの活躍で周囲を驚かせた瀨選手ですが、実は天理高校時代にもこの神宮球場でプレーし、華々しい全国デビューをしておりました。
天理高校時代の甲子園での活躍もさることながら、神宮球場での実績と相性の良さを印象として感じており、今回はそんな瀨選手の神宮球場での成績についてまとめてみました。
1.高校時代(2019年神宮大会)
2019年秋の近畿大会を見事優勝した天理高校は同年神宮大会に出場。当時1年生だった瀨選手は近畿大会では背番号20ながら5番打者として活躍を見せ、この神宮大会でも背番号17でベンチ入り、レフトのポジションで先発を続けていました。眼鏡が印象的な瀨選手の全国デビューとその活躍ぶりは印象的に記憶されている方も多いことかと思います。
神宮大会では1回戦仙台育英戦に勝利し、準決勝中京大中京戦に敗れベスト4。その2試合での成績が以下の通りです。
神宮球場で初めて放ったヒットは仙台育英戦のツーランホームラン、あっという間にレフトスタンドに飛び込む弾丸ライナーでした。その後仙台育英に2度追いつかれるも7回二死満塁で逆転の走者一掃3点タイムリー三塁打と、初戦で3安打5打点の活躍。続く中京大中京戦でもエースで現中日の高橋投手から今度は弾道高く大きなレフトへのツーランホームラン。近畿大会決勝から公式戦3試合連続となるホームランを含めこの試合でも3打点。
結局2試合で8打数4安打8打点という鮮烈な全国デビューを果たしました。
2.大学時代(2022年4月〜)
4/16(土)、明治大学として今シーズンリーグ戦初戦となる東京大学戦で、なんと1年生ながら6番ライトでスタメン出場を果たしました。六大学の名門で入学直後からベンチ・スタメンに入るだけでも凄いことですが、大学公式戦初打席となる第一打席でツーランホームランという衝撃的なデビューを飾りました。この東大戦を含め本日(4/24)まで4試合全てスタメンフル出場中で、成績は以下の通りです。
3.神宮公式戦通算(2022年4月24日時点)
ここまでの高校・大学における神宮での公式戦成績(計6試合)を通算すると以下のようになります。
あくまで4/24時点での情報となりますが、ご覧の通り22打数9安打の打率.409、3本塁打11打点という成績。
神宮でやたら打っている印象でしたがデータを見ると本当にその通りですし、大学投手にも木製バットにも対応し安定した成績。何より打点の多さがその活躍の印象の強さに繋がっているのかもしれません。
そして驚きの点をいくつか見つけました。
・高校も大学も、神宮での公式戦初安打はレフトへのホームラン(しかもツーラン)
・デビュー戦の東大戦のホームランで神宮球場での公式戦3試合連続ホームラン
こんな数奇な記録も中々見ません。進学先が神宮球場を拠点とする東京六大学であったことにも運命的なものを感じます。
ちなみに公式戦ではありませんが、3/27に同じく神宮球場で行われたJR東日本との社会人野球・東京六大学対抗戦ではなんと4番ライトで先発出場。センター前ヒットを放ち4打数1安打という成績でした。ある意味大学野球デビューとなったこの試合でもきっちり一本。
ここまでの記録と実績への尊敬の意と今後への期待を込め、勝手ながらあえて呼ばせていただきます”神宮の申し子”。
今季のリーグ戦が終わった時、また大学4年間が終わった時にこの通算成績はどうなっているか。まだ始まったばかりの今季リーグ戦、そして今後の大学球界での活躍が本当に楽しみです。
それではまた!
ガッツ天理🟣⚾️!!