現役世代

【”覇氣”天理113代の夏】選手権奈良大会・通算成績

第105回全国高校野球選手権記念奈良大会 勝ち上がり

2回戦 15-14奈良大附
3回戦 5-4法隆寺国際
準々決 11-0磯城野(6c)
準決勝 7-10高田商業

大会通算 投手・打撃成績

準決勝までの4試合合計でチーム打率.364。壮絶な打撃戦となった初戦2回戦の奈良大付属戦に始まり、全試合で二桁安打を記録。取られても取り返す、最後に一点勝つ。コールドは準々決勝の1試合のみ、初戦から続いた1点差の点の取り合いも勝ち切るなど、強敵相手にも勝負強く効果的な一打を放てる意味で打線の総合力を見せる。特に4試合で6本出た本塁打は、どれも逆転弾、決勝弾など効果的な場面で出た一発だ。取られても取り返す、力だけではないここ一番での粘りと勝負強さで、本調子ではない投手陣を支えた。
初戦から奈良大付属、法隆寺国際と続き準決勝で高田商業など、県下ベスト8以上の力を持つ有力校との対戦続きとあって投手陣の失点はやや多め。しかしエース中川頼り切りではなく、2年生左腕麻田と3年生右腕嶋川、それぞれ登板経験豊富な投手が要所・難所を抑えて勝利をものにしてきた。敗れた高田商業戦は、天理以上に相手が効果的な場面での得点・集中打を見せた点が見事であったという他ない。

新チーム以降、秋季奈良大会優勝、春季奈良大会準優勝、そして選手権奈良大会ベスト4。前年の春・夏の甲子園出場校とあって奈良の暫定覇者として追われる立場であった中、今年も常に奈良県の上位に位置し続けた。甲子園大会は春・夏ともにあと一歩及ばなかった点は惜しまれるものの、センターラインや打線の中軸を含め、下級生の公式戦出場経験者の多くが次チームに残ることとなった。前年の甲子園出場年代と比較されることも多かったであろうチームだったが、甲子園に限りなく近づき及ばなかった彼らが”経験値”という形で後輩に残すものは大きく、これからのチームにかけがえのないものとしてあり続けることだろう。
智辯学園、奈良大附、高田商業をはじめ奈良県内のライバルもより一層力をつけてきている昨今だが、天理というチームがこれらライバルたちに後塵を拝したままいるわけがない。既に始動する次の114代の奮起と活躍をこれからも応援したい。

そして天理113代、苦しい悔しい経験もたくさんあったが、勝利への執念を燃やしがむしゃらに戦い続けたこの世代を忘れない。打って打って打ちまくる、取られたら取り返す。思えば新チーム最初の公式戦、昨秋初戦の御所実業戦もそんな戦いから始まった。最後まで、そんな熱い戦いを続けてくれた。
乗り始めたら止まらない、全チームの合言葉”繋”を継承しつつ、このチームの合言葉である”覇氣”をどんな試合でも発揮した。今年もたくさんの感動を頂けたことに、ありがとう。本当にお疲れ様でした。

ABOUT ME
kosuke@天理野球部応援
新潟出身東京在住。2004年〜天理高校ファン。高校野球は地元新潟県勢と天理高校を応援してます。生きてるうちに天理高校と新潟県勢の全国制覇が見たい!