春季近畿地区高校野球大会奈良県予選 決勝・成績
2024/5/12(日)
春季奈良大会決勝@佐藤薬品スタジアム
橿原
000 000 420-6
972 000 00X-18
天理
※優勝(13年ぶり24回目)
(橿)上西、堀内、西川、上、日下部ー山中
(天)麻田、下坊、松村ー豊田
本;大谷③・③(天)
二;松本、永末、赤埴(天)
試合内容
1回裏;一死1、2塁から4番松本2点タイムリー二塁打で天理先制。さらに一死1、3塁で6番大谷に右越3点本塁打。なおも8番川村の右前安打エラー、3つの捕逸、3番永末中犠飛で初回一挙9得点。9-0
2回裏;一死満塁から3番永末右越3点タイムリー二塁打、4番松本右前タイムリー、さらに一死1、2塁として6番大谷にこの日2本目の右中間3点本塁打。この回も7得点のビッグイニング。16-0
3回裏;一死1、2塁から2番赤埴右翼線2点タイムリー二塁打。18-0
7回表;一死満塁から6番長江中前タイムリー、さらに捕逸で1者生還。二死2、3塁から8番西川右翼線2点タイムリー。橿原が一挙4点を返す。18-4
8回表;二死満塁から5番東元中前2点タイムリー。18-6
9回表;無死満塁と攻められるも最後の打者を二直併殺に打ち取り試合終了。18-6
初回のビッグイニングから始まり3回までで18得点、後半粘った橿原を振り切り春季大会13年ぶり26回目の優勝。春季近畿大会出場を決めた。
初回に4番主将松本の2点タイムリー、6番大谷の3点本塁打、相手失策などで一挙9点を先制。続く2回には3番永末の走者一掃タイムリーや大谷の今日2本目となる3点本塁打などで7得点。3回にも2点を追加し、序盤3回でこの試合の全18得点を奪い試合を決めた。主将松本のバットで決勝の先制点を奪い、今大会当たりのなかった大谷が2本のスリーランと一気に爆発。1年生から天理を支える大役者たちの活躍はチーム全体に流れをもたらし、結果序盤の猛攻を生み出した。
投げてはエース左腕麻田が初戦の2回戦以来となる先発マウンド。7回に4点を失うも6回まで1安打6奪三振とほぼ完璧な投球で試合の流れを掴んだ。7回以降は橿原打線に集中打を許す場面もあったが、下坊・松村の両2年生と繋ぎ大量リードを守り切った。攻守とも、やはり最後は3年生。2年生がレギュラーの過半を占めていても、3年生の中心選手の活躍でその力・流れが何倍にもなることを見せた。
春季大会は初の決勝進出だった橿原。序盤は守りで浮き足立つ場面もみられたが、4回以降天理打線に許した安打はわずか2本。中盤を凌ぎ切り迎えた終盤は完全に橿原の流れとなり、センター中心の連打で7回4点、8回2点を返す粘りを見せた。まさに後半戦は別の試合と言わんばかりの流れの引き戻し力。エース日下部をほぼ出さずに見せたこの戦い、点差こそ開いたものの恐るべき粘りと集中力。シード校で迎える夏はさらに恐ろしい存在となるでしょう。
決勝戦で今大会最多の得点を叩き出し、後半は完全に相手の流れの中崩れずに勝利。大量リードでも大振りにならずコンパクトなスイングを徹底しこの試合も自分たちの野球を展開。天理としては13年空いた春季大会優勝を成し遂げ春の近畿大会の扉をこじ開けた。自分たちの野球を貫き114代としては初めて掴んだ奈良の頂点、本当におめでとう!久しぶりの春の近畿大会、全力で暴れてきてくれ!
春季近畿大会は5/25〜6/2に明石トーカロ球場で開催。組み合わせはこの後ですが、今大会前に松本主将が言葉にしていた”近畿優勝”に向けて、この後も彼らの野球で勝ち続けてほしいです。春の近畿の頂点へ、そして夏の頂点へ、最後まで突っ走れ!