春季近畿地区高校野球大会
1回戦・成績
2024/5/25(土)
春季近畿大会1回戦＠明石トーカロ球場
天理
000 060 005－11
000 000 000－0
社
（天）麻田ー豊田
（社）福田、笹倉、岩井、満田ー西垣
三；赤埴、伊藤（天）
二；川村、永末（天）
試合内容
5回表；無死1、3塁から8番伊藤中前タイムリーで天理先制。さらに一死満塁で2番赤埴押し出し死球、3番永末2点タイムリー2塁打。なおも二死2、3塁からニゴロ失、6番豊田左前タイムリーで追加点。この回一挙6得点。6-0
8回裏；尾崎のチーム初安打などで一死満塁とするも後続が打ち取られ無得点。6-0
9回表；無死3塁で3番永末左前タイムリー、なおも二死満塁から7番川村押し出し四球、8番伊藤走者一掃3点タイムリー三塁打。最終回に5得点のビッグイニング。11-0
9回裏；ランナーを許すも先発麻田が最終回を締め試合終了。麻田は1安打完封勝利。11-0
奈良大会で見せた強力打線の粘り・集中力は健在。5回表先制からの一挙6得点、9回表5得点の2度のビッグイニングで社投手陣を攻略。投げてはエース麻田の1安打完封で天理が勝利。一昨年秋のリベンジとともに近畿大会初戦突破を果たした。
序盤は社先発の福田の前にヒットが出ながらも得点できないイニングが続いたが、5回表に6番豊田7番川村8番伊藤の3連打で先制点。さらにランナーを溜め続け3番永末の2点タイムリーなどで加点し一挙6得点。9回も先頭赤埴の3塁打から始まり永末のタイムリーと押し出し、締めは先制打の8番伊藤が走者一掃のタイムリー3塁打で計5得点。終わってみれば11安打11得点で社投手陣を圧倒した。投げてはエース麻田が抜群の投球とマウンド捌きで8回一死まで無安打ピッチング。結局9回1安打完封で2011年以来13年ぶりとなる春季近畿大会での白星を挙げた。
持ち味の粘り強さで兵庫県大会では接戦の連続を勝ち上がった社。エース福田は4回まで天理打線を無得点に封じ、2番手笹倉も好投を見せたが最後は天理打線を止められなかった。打線も今日は1安打と振るわなかったが6四死球をもぎ取り塁上を賑わせ天理麻田を揺さぶった。ビッグイニングを作られたためなかなか自分たちの流れで試合を進められなかったが、随所に見せる堅実さと粘り強さに兵庫県王者の風格。選抜準優勝校報徳学園のいる激戦の兵庫で夏も存在感を放つ一校になるでしょう。
序盤に続いた無得点は一昨年秋の敗戦試合を思わせる嫌な流れだったが、奈良大会で発揮した着実な攻撃でそれを払拭。コンパクトな打撃とランナーを動かす積極的な攻めにより膠着した試合の中でもチャンスを創出。中軸の松本・大谷が押さえ込まれる中でも先発の2年生全員がマルチ安打を記録、切れ目のない打線がしっかりチャンスをモノにした。大一番で先発の麻田は無得点の間でも相手にチャンスすら許さない投球で流れを渡さず。一昨年秋社に敗れた近畿初戦や昨夏準決勝など、最後粘りきれなかった悔しさを晴らすかのような好投で、強豪ひしめく近畿大会で価値ある一勝を収めた。
次戦準決勝の相手は今年の選抜出場校で昨秋近畿四強の京都国際。こちらも1回戦は投打噛み合い難敵明石商業に8-1のコールド勝ち。ついに選抜出場校との対戦が叶う次戦はより一層力の試される試合となるでしょう。初戦からちょうど1週間後の試合で先発投手も注目ですが、奈良大会の勢いのまま勝った初戦を自信に自分たちの野球を。近畿の頂点まであと二つ、次戦も勝利を願います！
