令和7年秋季近畿大会奈良県予選 3回戦・成績
2025/9/23(火祝)
秋季奈良大会3回戦@ロートスタジアム奈良
生駒
000 000 0-0
100 314 X-9
天理
(生)中尾、若松、井岡ー金沢
(天)岡田、新井、橋本ー國廣
三;前田(天)
二;本田、金本(天)
試合内容
1回裏;一死満塁で5番國廣の左犠飛で先制。1-0
4回裏;無死1塁で8番本田左中間タイムリー2塁打、さらに一死3塁で1番前田右中間タイムリー3塁打、2番田畑右前タイムリーでこの回3点追加。4-0
5回裏;一死3塁で8番本田右犠飛で追加点。5-0
6回裏;一死2,3塁で4番関村中前タイムリー、二死1,3塁で6番金本右翼線タイムリー2塁打。さらに二死2,3塁から暴投で二者生還しこの回4点。9-0
7回表;3人目の橋本が3人に抑えて試合終了、7回コールド。9-0
初回に犠飛で先制、4回と6回の集中得点で流れを決する。終始塁上を賑わせ着実に得点機をモノにした天理、この試合も3投手の継投で相手打線を封じ準々決勝へ駒を進めた。
初回一死満塁から5番國廣の犠飛でノーヒットで先制すると、4回裏には8番本田、1番前田の長打等で効率的に3得点。6回には4番関村、6番金本のタイムリーに相手暴投も出て一挙4得点。結局6イニング全て先頭打者を出塁し、安打は6本ながら8四球を奪った。ここに犠打に犠飛も絡めて9得点。安打は少なくとも走者を確実に進塁させ、勝負所の決定力を発揮した。投げては今大会初先発の岡田が5回を3安打無失点。その後新井・橋本と繋ぐ三投手のリレーで完封。エース長尾を温存しながらのコールド勝利を収めた。
生駒は天理先発岡田を序盤積極的に撃ち返すが、リードを許してからの相手継投に目先を変えられた。序盤は天理打線に安打すら許さず互角の戦いを演じたエース中尾の存在、今夏は後に準優勝の奈良大附を初戦で追い詰めるなど発揮するその力、来春夏に向けまた不気味な存在となる。
奈良大附新城、智辯学園杉本等、県内を見渡しても実力屈指のエースが控える今秋。安打もそう簡単に望めない展開も容易に想像ができる。そんな中でもしぶとく出塁を掴み、どんな形でも進塁・得点に繋げる今日のような形ができれば攻略は望める。打つだけではない得点の形で勝ち進んだのが昨秋の近畿大会。今年の豊富な投手層が大きな武器であるからこそ、攻めでこの形を貫いていければ投手中心に守り勝つ野球も現実的に。
次戦準々決勝は奈良大附との対戦が決定。夏準決勝の激戦は記憶に新しく、これで結果今年の春・夏・秋全ての大会で対戦をすることとなる。奈良大附エース新城は春決勝で先発、夏も3人目で天理打線に相対した。今年奈良県屈指の右腕として三度天理に立ちはだかる。この好投手攻略に、今日のような着実な攻めと投手陣の力がカギとなる。どこが相手でも負けにくい野球になりつつある、大きな山場となるであろう次戦準々決勝も一戦必勝で臨む。