第106回全国高校野球選手権奈良大会 2回戦・成績
2024/7/17(水)
選手権奈良大会2回戦@さとやくスタジアム
畝傍
000 000 000-0
200 001 10X-4
天理
(畝)浜田、木村ー飯田
(天)麻田、酒井、下坊ー豊田
三;永末、松本(天)
二;永末、大谷(天)
試合内容
1回裏;二死1,2塁から5番大谷のセンターへの2点タイムリー2塁打で天理が先制2-0
6回裏;一死満塁で9番麻田の投前スクイズで追加点。3-0
7回裏;一死3塁から4番松本中前タイムリー。4-0
9回表;一死から2年生右腕酒井、下坊が登板。3投手の継投で畝傍打線を2安打完封し試合終了。4-0
天理114代の夏初戦、そして藤原監督就任後初めて迎える夏の戦いは、公立の雄・畝傍 を4-0と振り切り勝利。松本大谷の中軸にタイムリー、背番号1麻田がエース同士の投げ合いを制し夏の初戦を飾った。
初回二死から作ったチャンスに5番大谷の2点タイムリー二塁打、相手中堅手のグラブを弾く強烈なあたりで天理が先制。その後は畝傍エース浜田の前に得点できず2−0で前半を折り返した。2点のリードが広げられない緊迫の中、6回に先頭大谷のセーフティバントからチャンスを作ると、一死満塁から9番麻田のスクイズで待望の追加点。7回には3番永末4番松本の連打で追加点し試合を決めた。
投げてはエースの麻田が畝傍打線をほぼ完璧に抑える力投、打線が捉えきれない中チャンスも許さない投球で8回途中2安打無死球無失点と好投した。9回には2年生の酒井・下坊両右腕を継投し、難敵畝傍を2安打完封で退けた。
畝傍は先発のエース右腕浜田が先制こそ許すものの粘投。右サイドスローからコーナーを巧みにつく投球で天理打線に的を絞らせず、ピンチも最小失点に抑え続けた。バックも攻守で盛り立て、抜けそうな打球を何度も抑えて天理に食らいついたが打線が封じられた。緊迫の夏の初戦、かつ接戦の展開を演出し、1点でも返せばまた違った展開にもなり得た、チームのまとまりと粘り強さを感じさせる試合だった。
春好調だった上位打線が抑えられる中、春はやや不調だった松本・大谷の中軸がきっちり結果を残したことで流れを渡さず。やはり彼らが打つと違う、1年春に早くもデビューを果たした男たちの、最後の夏の意地を感じさせる活躍。また硬直した試合展開の中、セーフティやスクイズで試合を動かした柔軟性は、春に手堅い勝利を重ねた藤原采配、”新生天理”を象徴とする場面となった。
次戦3回戦は7/21(日)、帝塚山との対戦が決定。継続試合となった初戦をコールドで制し勢いに乗る帝塚山に、初戦の緊迫を乗り越えた力で立ち向かいたい。”頂天”節目の30回目出場へ負けられない戦いが始まった。2年ぶりの夏の甲子園、2年前に見たあの聖地へ突き進め!