春季近畿大会奈良県予選 2回戦・成績
2025/4/20(日)
春季近畿大会2回戦@さとやくスタジアム
天理
021 123 1-10
000 000 0-0
高田
※7回コールド
(天)松村、長尾、新井ー石井、國廣
(高)松岡、古澤ー辻本
本;松村(天)
二;吉田、石黒2、松村、石井(天)清水(高)


試合内容
2回表;無死2塁で7番石黒左中間タイムリー2塁打、さらに一死2塁で9番松村中越タイムリー2塁打。2-0
3回表;一死1,3塁から捕逸で1点。3−0
4回表;一死から9番松村左越場外へソロホームラン。4-0
5回表;二死3塁で7番石黒左中間タイムリー2塁打、続く8番東口左前タイムリー。6-0
6回表;一死満塁で5番石井犠牲フライで1点、さらに6番吉田右中間2点タイムリー。9-0
7回表;一死2,3塁から2番永末の遊ゴロの間に1点。10-0
7回裏;この回から登板の3人目新井が走者を出しながらも0点に抑えて試合終了、7回コールド。10-0
選抜大会の悔しい敗戦から約一カ月。天理115代の新たなスタート、ラストイヤーの戦いが幕を開けた。
初回こそ0点スタートも2回以降は毎回得点。2回表に7番石黒・9番松村のそれぞれ中越えのタイムリー二塁打で2点を先制すると3回表に捕逸で1点追加。4回表には先発松村の左翼場外へのソロ本塁打で流れを決した。5回には7番石黒のタイムリー二塁打等で2点追加、6回表は5番石井の犠飛と6番吉田2点タイムリー、7回にも1点を追加し終わってみれば先発全員安打かつ毎回安打、バント無し打って打っての積極的な攻撃で16安打10得点で高田を退けた。
天理の先発は3年生右腕松村。冬に間にフォームを変え磨き上げたアンダースロー、選抜以降の練習試合で主戦級の活躍を見せこの春季大会でエースナンバーを掴んだ。そのアンダースローの軌道からキレ・力ある球を投じる。序盤から高田打線を詰まらせ、三振無し打たせて取るに徹底した投球で5回1安打無失点と試合を作った。以降はそれぞれ2年生の右腕長尾、左腕新井が1イニングずつを無失点に抑え、選抜までは公式戦登板の少なかった3投手の継投で相手打線を0点に封じた。
レギュラーメンバーこそ大きな変化がなかったもののポジション打順は組み替え、控えはこの大会で公式戦初ベンチとなる選手も多いフレッシュなメンバーで臨んだ。1番にこれまで4番だった冨田を置き、選抜まで不動の1番でプロ注目の赤埴が4番に、昨秋からエースナンバーだった下坊は背番号8で3番に座り持ち前の強打を発揮した。投げても今大会背番号1の松村が試合を作り、公式戦初登板の長尾・新井が同じく公式戦初出場の2年正捕手國廣とともに試合の最後を締めた。この試合は特に、背番号1の緊張も何のその、投げては5回零封打っては場外ホームラン含む長打2本2打点で投打に試合を作った松村の活躍が光ったことは言うまでもない。チーム力・経験値の底上げを図るべく、3年ぶりの選抜で甲子園の舞台を経験した天理が装い新たにこの春の戦いでさらにチーム力を磨いていくか。
次戦3回戦は西大和学園との対戦が決定。最上級生が秋に引退し、新チームをこの春の大会から始動させた西大和学園だが、初戦の香芝戦をサヨナラで勝利し確かなチーム力を誇る。
今年春の近畿大会は奈良県開催で奈良県勢の出場枠は3。自県開催の近畿大会出場をなんとしても掴むべく、夏に向けての試金石となる試合を重ねるべく、この後も負けられない戦いが続く。
