春季近畿大会奈良県予選 準決勝・成績
2025/5/8(木)
春季近畿大会準決勝@さとやくスタジアム
橿原学院
000 000 0-0
124 100 X-8
天理
※7回コールド
(橿)山本、吉村、徳山ー森田、池田
(天)松村、橋本、長尾、岡田ー石井、國廣
本;松村④
二;石井、松村


試合内容
1回裏;一死2,3塁から4番赤埴の二ゴロの間に1点先制。1-0
2回裏;無死2,3塁で9番松村左翼線2点タイムリー2塁打。3-0
3回裏;一死満塁で9番松村左越え満塁本塁打。7-0
4回裏;一死2,3塁から6番伊藤の左犠飛で追加点。8-0
7回表;4人目の岡田が三者凡退に抑え試合終了、7回コールド。8-0
序盤から奪った大量リードを、4投手の継投で守り切った天理が7回コールドで勝利を収めた。今大会初めて後攻となった準決勝、初回内野ゴロの間に先制点をもぎ取ると、2回裏には7番石井から3連打、9番松村の左翼線タイムリー2塁打で2点追加。3回裏には9番松村の満塁本塁打で一気にリードを広げ、4回裏にも6番伊藤の犠飛で追加点。四死球と毎回安打で常に塁上を賑わせ、初回から4イニング連続得点で大勢を決した。
投げては3回戦以来の先発となったエース松村が4回を無安打無失点の好投で試合を作ると、リードを広げた5回からは過去3戦のように小刻みに継投。2年生の橋本・長尾・岡田も好投し反撃の糸口をつかませず無失点リレー。初戦からこれで4試合連続完封コールド勝利となった。
橿原学院は序盤松村から捉えたあたりもあったがヒットはならず、先発山本が打ち込まれ一気に試合を決された。3位決定戦に回るがこの準決勝の想いを胸に近畿大会出場となるか。天理との対戦は2012年夏の激戦の準決勝も印象的で、奈良大会上位の常連。シード権獲得となった夏も注目の一校となるだろう。
今日も上位を中心に打線活発だったが、光ったのは松村の投打か。投げては4回無安打無失点で2塁を踏ませず、打っては3回の満塁本塁打を含む2安打6打点。今大会の天理のチーム本塁打2本はすべてこの松村と、今春背番号1を背負い覚醒を見せている。選抜までは下坊・伊藤の二人が中心だった投手陣も今春はその二人以外の投手が奮起しここまで4試合無失点。”守り勝つ野球”を掲げるチームにおいてその中心となる投手陣が頼もしい活躍を見せている。春季大会は2021年から5年連続の決勝進出、昨春に続く2年連続の春季近畿大会出場が決定した。
次戦の決勝戦は奈良大付との対戦が決定。奈良大付との対戦は2023年秋の準々決勝以来、強力打線が現エースの杉山に抑えられ悔しい敗戦となった。その前回を知る赤埴・下坊・伊藤・冨田らが中心となった今春、当時のリベンジを果たし昨春に続く奈良の頂点を掴み近畿大会に臨みたい。紫と青、プライドをかけ負けられない決勝戦となる。
