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【”守り勝つ”最終形、記録に残る優勝】春季奈良大会決勝・奈良大付戦

春季近畿大会奈良県予選 決勝・成績

2025/5/10(土)
春季近畿大会決勝@さとやくスタジアム
奈良大付
000 000 000-0
001 000 00X-1
天理
(奈)新城、石田、上橋ー石井
(天)橋本ー石井
二;赤埴(天)

試合内容

2回裏;先頭の4番赤埴が2塁打で出塁するも後続が抑えられ無得点。0−0
3回裏;二死3塁で2番永末中前タイムリー、天理先制。その後2連打で二死満塁とするも奈良大付新城踏ん張る。1−0
8回裏;4番赤埴のこの日3安打目等で一死1,2塁とするも併殺打で打ち取られ無得点、1-0のまま最終回へ
9回表;天理先発橋本が無被安打のまま最終回のマウンドへ。二死後から死球、四球で二死1,2とされるも4番石井を三振に打ち取り試合終了。天理優勝、橋本はノーヒットノーラン達成。1-0

主将永末の先制タイムリーの1点を、橋本の完璧な投球と堅守で守り切り、天理が1−0の接戦を制して勝利、春季奈良大会2年連続25回目の優勝となった。
天理は初回に2番
永末にチーム初安打が出るも後続が併殺、2回裏も先頭の4番赤埴が2塁打で出塁も無得点。序盤から安打で塁を賑わせていた中3回裏、左前安打の8番金本を犠打、内野ゴロで進め二死3塁から2番永末の中前タイムリーで先制。決勝戦の先制点をもぎ取った。その後3番下坊4番赤埴もヒットで続くが無得点。奈良大付新城を始めとする3投手の継投の前に、7回を除く全ての回で走者を出し終始試合をリードした。
投げては公式戦初先発、背番号17の2年生橋本が圧巻の投球。この春からサイドスローに転向した左腕が序盤から球威・制球よく奈良大付打線を打たせて取った。終盤まで球威は落ちず、やや制球を乱した最終回もきっちり切り替え無失点。終わってみれば14の内野ゴロ、3つの三振を奪い、四死球4つも103球で被安打ゼロ。奈良大付を相手にノーヒットノーランで勝利を収め、1−0の大接戦をものにした。春季大会2連覇、115代としては秋春連続の奈良大会制覇、堂々の奈良1位で春季近畿大会へ駒を進めた。

奈良大付も圧巻の投手力をこの試合も発揮し、ここまで全試合コールドで勝ち上がってきた天理をわずか1点に抑えた。この春に当確を表した2年生の長身右腕新城はこの日も素晴らしく、インコーナーを強気で突き直球で要所で奪三振。現エース杉山との2枚看板は強力で、ここに豆越、富田、石井、森ら前チームを知る強打者を中心とした打線が加わり今夏も目が離せない存在。天理とは対照的にロースコアをものにして勝ち上がり、奈良2位で出場の近畿大会の戦いぶりも期待される。

この試合のヒーローは公式戦初先発で見事奈良大付相手にノーヒットノーランを果たした2年生橋本。しかし打線に目を移しても2番永末が先制タイムリーを含む2安打、4番赤埴が3安打と打線の中核W主将が息を吹き返すような活躍。守備でも赤埴を始めとした内外野の堅守で橋本をバックアップし、1点差をそれ以上に大きく感じさせる投・守はまさしく”守り勝つ野球”の体現。目指してきた野球が最後の夏を前に成熟しつつある。接戦の決勝戦を最高の形でものにした勢いのままに近畿大会、そして最後の夏へと臨みたい。まずは春季奈良大会優勝おめでとう!お疲れ様でした!

春季近畿大会は5/24より開幕、同じくさとやくスタジアムで開催される近畿の舞台に奈良大付、奈良高校とともに出場する。ともに選抜出場の東洋大姫路・滋賀学園が既に出場を決めており例年にも増して白熱する大会が予想される。守り勝つ野球で日本一へ、自県開催の近畿大会でも頂点を極めるべく、更にレベルアップした戦いが続く。

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ABOUT ME
kosuke@天理野球部応援
新潟出身東京在住。2004年〜天理高校ファン。高校野球は地元新潟県勢と天理高校を応援してます。生きてるうちに天理高校と新潟県勢の全国制覇が見たい!