現役世代

【主力の意地、主将の意地】春季奈良大会準々決勝・橿原戦

春季近畿大会奈良県予選 準々決勝・成績

2025/5/3(土)
春季近畿大会準々決勝@さとやくスタジアム
天理
100 170 4-13
000 000 0-0
橿原
※7回コールド
(天)伊藤、長尾、橋本ー石井、國廣
(西)西川、森本、上ー長江
三;金本(天)
二;赤埴2、冨田(天)

試合内容

1回表;二死3塁で4番赤埴中前タイムリー二塁打、天理先制。1-0
4回表;無死3塁で5番石黒中前タイムリー。2−0
5回表;一死満塁で6番金本左前タイムリーで1点、続いて二つの押し出し死球と敵失で3点。更に1番冨田右中間2点タイムリー2塁打、3番下坊犠牲フライでこの回一挙7得点。9-0
7回表;無死1,2塁で4番赤埴右翼線2点タイムリー2塁打。更に無死1,2塁から6番金本中越え2点タイムリー3塁打。13-0
7回裏;3人目の投手橋本が三者凡退に抑え試合終了、7回コールド。13-0

天理が5回の7得点、7回の4得点とビッグイニングで試合を決めこの試合も二桁得点。初戦から三試合連続の完封コールド勝ちで5年連続の準決勝進出を決めた。
この試合も先攻を取った天理が初回に先制、4番赤埴の待望のタイムリーで幸先よく1点を先取した。その後は橿原の先発西川の前に静かなイニングが続くが、4回に石黒のタイムリーで追加点を挙げると、5回は打者一巡の攻撃で一挙7点。相手の連続四球やエラー、冨田の2点タイムリー等で試合を一気に決めると、7回には4番赤埴のタイムリー2塁打、6番金本のタイムリー3塁打と長打攻勢でコールド点差とした。
投げては昨秋のリリーフエース、今大会は初登板となった背番号5伊藤が5回無失点の力投。持ち前の力あるボールで橿原打線に打撃をさせなかった。6回以降は2年生長尾・橋本がそれぞれ1イニングずつ無失点。この試合も3投手による継投で相手打線を零封、全てコールド勝利ながら3試合連続無失点で抑えた。

春季大会2年連続の決勝を目指した橿原は、昨年の決勝天理戦でも投た先発の西川が粘り強く投げ、先制こそ許したものの打順一巡目は連打を許さず。立ち上がりの天理打線を静めたが中盤のビッグイニングに試合を決された。1回戦からの登場で過去3戦で活発に打ち、試合ごとに調子を上げてきた打線もこの日は選抜を知る天理伊藤の前に沈黙。昨春決勝の終盤、この試合の序盤と粘り強さが持ち味の橿原。近年は実力上位の私立にも好勝負を展開し3年前の夏は初戦で奈良大付を下し勢いに乗った。トーナメントでその力を見せる夏となるか、注目される。

この試合は眠れる主砲の打棒爆発と主戦級投手の復活、昨秋を牽引した中心選手の活躍が光った。今大会から4番に座るダブルキャプテンの一角赤埴は、過去2試合で1安打と鳴りを潜めていたがこの試合で4安打3打点と大暴れ、俊足も生かした2本のタイムリーツーベースは試合の流れを一気に引き寄せた。1番打者として誰よりも安打を重ねた昨秋のような、目の覚めるライナーのクリーンヒットが中堅へ右翼へ。好調の打線が更に勢いづいたことは言うまでもない。
伊藤は選抜以来の公式戦登板を先発として任され、約1ヶ月ぶりに背番号5がマウンドへ。5イニングで四球1つ、3安打5奪三振と選抜の悔しさを晴らす持ち味存分の力投で試合を作った。特に投手を中心に新戦力台頭の今大会の中、前チームから勝負の舞台を知る中心選手が投打に躍動、意地を見せた準々決勝だった。
次戦準決勝は橿原学院との対戦が決定、勝てば2年連続春の近畿大会出場が決定となる。過去3試合は圧倒的な試合展開もさることながらヒーローが日替わりで登場。確かな力と勢い、自信を持って次戦も臨み今年も春の奈良の頂点へ駆け上がりたい。選抜の悔しさを晴らすチャンスは今夏のみ、再びの聖地を見据え次戦も一戦必勝で立ち向かう。

 

ABOUT ME
kosuke@天理野球部応援
新潟出身東京在住。2004年〜天理高校ファン。高校野球は地元新潟県勢と天理高校を応援してます。生きてるうちに天理高校と新潟県勢の全国制覇が見たい!