現役世代

【選抜組み合わせ決定!】1回戦・天理–星稜について

昨日選抜大会の組み合わせ抽選が行われ、天理高校の初戦は大会4日目第2試合、星稜高校(石川)との対戦が決定!
高校野球ファンなら知らない人はいない大変楽しみな名門校対決となりました!

今回は天理、星稜の両校について、秋季大会の戦績と対戦の見どころ等を書いていきたいと思います。

両校の秋季大会戦績

天理(3年連続26回目)

奈良3位/近畿ベスト4  8試合 6勝2敗
◆奈良大会
2回戦  21-0高取国際(5c)
3回戦  11-0奈良高専(5c)
準々決 11-1奈良(7c)
準決勝 9-13高田商
3位決  7-3奈良北
◆近畿大会
1回戦  3-2滋賀学園(10)
準々決 5-1市和歌山
準決勝 1-9大阪桐蔭(7c)
◆データ
打率 .360 68得点 29失点(1試合平均 8.5得点/3.6失点)
本塁打7 防御率3.15 盗塁24 失策7

以前の記事でも触れた通り、チームの合言葉”繋”の通り打って繋いで得点を重ねる打のチーム。チーム打率.360で不動の3番戸井君、4番内藤君が打線の中心だがスタメン野手8人全員が秋季大会の打率3割越え。バントは少なく打って繋ぐ積極的な攻撃が特徴的で、どこからでもチャンスを作り畳みかけられる打力が大きな持ち味。投手陣は188cmの長身エース南澤君が柱。チーム防御率は3.15、3点以上の失点をした試合は奈良準決勝高田商戦と近畿準決勝大阪桐蔭戦の2試合のみで、それ以外は安定した数字を残した。特に奈良準決勝後からフォームをサイド気味に変えた南澤君が安定感を増した投球を展開。奈良3位で出場した近畿大会では2完投で2勝を挙げ、選抜出場を手繰り寄せる大車輪の活躍を見せた。近畿大会後の香川県招待試合では南澤君以外の投手も実戦経験を積み、投手層は厚さを増して選抜に臨むものと思われる。

星稜(2年ぶり15回目)

石川優勝/北信越準優勝 10試合 9勝1敗
◆石川大会
1回戦 14-0七尾(7c)
2回戦 13-1金沢錦丘(5c)
3回戦  6-1金沢市工
準々決 7-2日本航空石川
準決勝 8-6遊学館
決勝  7-5小松大谷
◆北信越大会
1回戦  5-4東海大諏訪
準々決 3-1日本文理
準決勝 5-4富山商
決勝  0-6敦賀気比
◆データ
打率 .301 68得点 30失点(1試合平均 6.8得点/3.0失点)
本塁打4 防御率2.68 盗塁19 失策10

2020年以来となる選抜出場。チーム打率はちょうど3割というところだが、こちらも上位下位どこからでも繋がる打線の繋がりが持ち味。振り切ってくる打線は打率以上に圧がある。北信越決勝の敦賀気比戦も相手を上回る11安打を放ってチャンスを作り続けた。また大会屈指の好カードとなった北信越大会の日本文理戦では、好投手田中君に対しスクイズ二つを決めて2点差で勝ち切るなどゲームの流れに応じた攻めも展開する。秋季大会は打順の組み替えもあったが4番若狭君、5番角谷君がキーマンで勝負強い。投手陣はエースのマーガード君を中心に、右腕武内君、左腕の牧野君・中山君と2年生ピッチャー3人が周りを固める。秋最も多いイニングを投げたマーガード君は185cm90kgの巨体から140km前半の球威ある速球と2種類のカットボールを中心にフォーク、スライダー等の多彩な変化球を武器とし、打ち取る投球も三振を取る投球も展開できる。2番手にはそのマーガード君を上回る最速143kmを誇る2年生右腕武内君が控える。秋は25回で26奪三振とイニングを上回る奪三振を記録。秋のチーム防御率は2.68とまとまった。昨年夏、新型コロナウイルス集団感染による県大会準決勝での辞退という悔しい経験を乗り越えて掴んだ今選抜。そして2011年から同校を率いる林監督が今大会を最後に勇退を表明。この大会にかける林監督そして選手たちの思いは強い。

試合の見どころ

チーム力は互角だが、打撃でやや上回る天理と、投・守でやや上回る星稜。秋のデータ的には共に5、6点取って相手を2、3点に抑えて勝つという野球をする。見どころは天理打線にマーガード君、武内君ら星稜投手陣がどう立ち向かうか。マーガード君の変化球特に2種類のカットボールは厄介で、課題とされていた制球力が改善されてくると攻略は容易ではない。天理打線は秋季大会で市和歌山の好投手米田君を打ち込み、大阪桐蔭前田君からも9安打を放つ等好投手を打ってきており、左打者が多いが左右は気にしない。2番、5番、6番は秋試合ごとに並びを変えていたが甲子園でどう来るか、選手起用含めこの打順が繋ぎの天理打線の一つポイントとなりそう。名門対決に相応しい拮抗した好勝負が期待できる。

その他両校について

・両校は過去甲子園で2度対戦し1勝1敗。今回の対戦が30年ぶり3度目。
1度目は1976年選手権の3回戦、当時2年生の鈴木康友選手(のちに巨人等)らを擁した天理だったが、同じく当時2年生の星稜小松辰雄投手(のちに中日)に打線が抑えられ2−3で星稜の勝利。
2度目は1992年選抜の準々決勝、星稜には当時3年生の松井秀喜選手(のちに巨人等)が在籍、天理は好投手西岡投手で勝ち進んでいた。試合は天理が終盤の逆転で5−1と勝利。ちなみにこの時星稜の林現監督が選手として出場していた。3度目の対戦となる今回、チーム力は拮抗。勝利の行方はいかに。

・星稜のセカンド垣淵君は奈良県出身で中学時代は奈良ボーイズに所属。奈良ボーイズ出身の選手は天理にも秋公式戦ベンチ入りした大川君、中村君、嶋川君を始め複数名在籍しており、OB同士の顔合わせも注目の一つ。

 

 

以上、天理そして星稜について書きました。本当に楽しみすぎます。前回の記事で対戦が見たい学校として上げていたうちの1校と本当に当たるとは。。。

先述しましたが天理打線が星稜のマーガード君をどう打つか。個人的な印象ですがこのマーガード君、奪三振率こそ違えどタイプ的には現ヤクルトの奥川投手のような感じかなと思っています。打たせて取るはもちろん三振も狙えるだけの直球変化球がありながら相手・試合に応じた抑え方をできるバランス型の投手。ご本人も奥川投手に憧れて沖縄から星稜に来ていますし、そのピッチングスタイルはもちろん参考にしているはず。厄介な相手になりそうです。

ただ天理も負けてはいない!秋季大会で好投手を打ってきたことはもちろんですが、香川県招待試合も含めて打って勝つだけでなくしっかり接戦も勝ち切っています。ロースコアでもワンチャンスを物にして畳み掛ける繋がりは健在。戸井君が抑えられても内藤君が決める、内藤君が抑えられれば戸井君が決める等、誰かが打てなくても別の誰かが打つというのがこのチームの強さです。

甲子園1勝1敗の戦績に雌雄を決する戦い。好勝負にもちろん期待ですが、両校無事に試合をしてくれることを一番に願います。

 

それではまた!

ガッツ天理🟣⚾️!!

ABOUT ME
kosuke@天理野球部応援
新潟出身東京在住。2004年〜天理高校ファン。高校野球は地元新潟県勢と天理高校を応援してます。生きてるうちに天理高校と新潟県勢の全国制覇が見たい!