現役世代

【祝・選抜出場決定!】112代の秋季大会戦績まとめと分析

1月28日(金)の選考委員会を経て、

天理高校、第94回選抜高校野球大会への出場が決定しました!おめでとうございます㊗️🎉!!

いやー、無事に選抜されました!

昨年の秋季近畿大会でベスト4ということで、当確圏内とされていながらもやはり選ばれた時の感動はひとしお。

何より香川県招待試合で、4試合もその活躍を現地で見させてもらった112代の甲子園が決まったとあって、正直かなりグッとくるものがありました。

改めて112代の皆様、そして全ての関係者の皆様、本当におめでとうございます!!

 

 

さて今回は、そんなめでたく選抜出場が決まった天理高校112代(以下新チーム)の秋の戦績をまとめ、選考理由を振り返りつつ、新チームの戦いを見ての個人的な所感・分析的な話を書いてみたいと思います。

 

1.新チームの秋季大会戦績

2.選考理由の振り返り、他

3.戦いを見ての所感・分析

4.最後に

 

1.新チームの秋季大会戦績

まず新チームの秋季大会の戦績を整理します。

◆奈良大会

2回戦 21-0高取国際(5c)

3回戦 11-0奈良高専(5c)

準々決 11-1奈良(7c)

準決勝 9-13高田商

3位決 7-3奈良北

◆近畿大会

1回戦 3-2滋賀学園(10)

準々決 5-1市和歌山

準決勝 1-9大阪桐蔭(7c)

 

奈良3位/近畿ベスト4  8試合 6勝2敗

打率 .360(258-93) 68得点 29失点

本塁打7 防御率3.15 盗塁24 失策7

 

以上が秋季大会の戦績。奈良県大会では準決勝で敗れ3位決定戦に回るも勝利し、3位で近畿大会へ出場。近畿大会では2勝を上げて見事ベスト4進出を決めました。

2019年秋も奈良3位出場から見事に近畿大会優勝。その前にも2011年秋にも奈良3位から準優勝というのがありました。3位出場の時の天理はひときわしぶとく、粘り強いですね!

データ関係についてざっと触れると、チーム打率、得点、本塁打数、盗塁数といった攻撃面の数値は前チームを上回る結果を残しました。

 

 

.選考理由の振り返り、他

続いて1月28日の選考会における選考委員からの評価内容を振り返ります。近畿地区の発表は、前回に引き続き前田正治委員長が担当されました。甲子園をご覧の方なら解説者さんとしてもお馴染みの方ですね。

近畿大会ベスト4だった天理は優勝の大阪桐蔭、準優勝の和歌山東に続いて近畿地区3校目の選出となりました。

 

<選考理由全文(近畿地区・前田正治委員長より)>

3校目の天理高校は、奈良県では3位でしたが、近畿大会で滋賀県2位の滋賀学園、和歌山県1位の市和歌山を破りベスト4へ進出。エースの南澤君は、奈良県の準決勝で大量失点して敗退したことをきっかけにサイドスローに転向し、近畿大会では威力のあるストレート、多彩な変化球で好投しました。守備力は堅実で崩れる心配はなく、攻撃力は持ち前の長打力が健在で機動力を備えています。打線の繋がりが課題でありますが、全体的な力は本大会でも十分上位を狙えるチームであります。

 

全体的なチーム力を評価されての選出となりましたが、説明では投手・守備の方が強調されて聞こえました。特に投手については南澤君のサイド転向の話にまで具体的に触れられていました。

攻撃面についても一定の評価を頂きつつも、結びでは「打線の繋がりが課題」と触れられておりました。奈良大会では5試合59得点、打率.412でしたが近畿大会だけに限ると3試合9得点、打率.269。この辺りを見るにやはり近畿大会での戦いの方をしっかりみられたという印象です、そりゃそうか。

 

なお主要スポーツ紙の戦力評価については、オールB。

うんうん、よしよし。これくらいの評価の時が一番いい。注目されていないが実力は高い、こういう状況の天理は最も力を発揮する。

 

 

3.戦いを見ての所感・分析

ここまで実績や評価などファクト面を書きましたが、ここからは僕なりの所感を書いていきます。新チームの試合映像や現地での観戦、そして近年の天理の戦いを見て感じる傾向等を踏まえた主観的な内容が多くなりますが、あしからず。

※比較対象としてちょこちょこ前チームの数字を出しますが、あくまで新チームのデータ面を分かりやすくお伝えするためです。決して優劣を比較したいわけではございません。

 

◆打撃面

秋季大会のチーム打率を見ると、前チームが.327に対し新チームは.360。1試合の平均安打数11.6、平均得点8.5と、打撃面は前チームを凌ぐ数字が並びます。

試合を見ても好機で打って繋いで畳みかけるといった場面も多く見られ、打線の繫がりはこのチームの大きな武器だと感じます。

・3番戸井君、4番内藤君で早期に中軸を固定できたこと。

・1番打者が固定できたこと。新チームも比較的中軸でランナーを還すパターンが多かったすが、その中で1番打者を藤森君で固定できたのは打線としても、1番を務めるバッターにとっても大きい。藤森君自身も思い切りの良い打撃で核弾頭的働きを見せ打線を牽引、打線・攻撃のリズムを生み出した。

・2、5、6番打者による打順・攻撃のバリエーション。この三つの打順を主に務めていたのが大城君、永井君、原君。この3人が比較的上位も中軸も下位への繋ぎになる6番もこなせるとあって、それぞれに打順・場面に応じた打撃をできることで、3、4番で還す以外の得点パターンを創出。攻撃の幅ができた。

以上の点が、打線のつながりと得点力を生み出した要因と考えます。

前チームの打線が掴んだチャンスに一気呵成、なタイプだとすると、新チームの打線もチャンスに畳みかける力はありつつも、さらにそのチャンスを自ら打って”打開”する、できる打者が多く揃う、攻撃性・積極性が見られます。

 

◆投手力

達投手という大エースがいた昨年と比較すると数字的には劣るものの、それでも防御率3.15。しかも大量失点した県準決勝の高田商戦、近畿大会準決勝の大阪桐蔭戦の失点が影響したところもあります。大阪桐蔭を含めた近畿大会を戦って防御率3点台は十分に立派な数字だと見て良いと思います。

特に南澤君の投球。選考理由でも触れられたようにこの秋季大会中にサイドスロー転向し、そんな中でも安定感した投球を見せ秋季大会の躍進を支えました。近畿大会初戦の滋賀学園戦7安打2失点完投、準々決勝市和歌山戦6安打1失点完投はそれぞれ圧巻。長身サイドスローからの独特な角度とキレ、変化球で打たせて取る投球。ストライク先行で四死球も少なく守備のリズムを作りました。

香川県招待試合では2日連続完投を経験する等スタミナも十分で、前チームの達投手とは違った投球スタイルと安定感を誇り、長期戦も戦い得るタイプと感じます。

また秋はエース南澤君中心でしたが、投手陣については2年生に同じく長身右腕の北田君、左腕渡辺君。そして香川県招待試合で実戦経験を積んだ村上君、嶋川君、中川君ら1年生が控え、厚い投手層を形成。

エース投手がほとんどのイニングを投げ切ると言う戦い方は前年秋とも近いものがありましたが、今年については香川県招待試合で他の投手がさらに実戦経験を積むこともできており、今年も充実した投手層を誇ります。

 

◆盗塁

この数字が1番驚きでした。前チームが秋季7試合で盗塁7に対し新チームは8試合で24。

天理は特に中村監督になってからバント、盗塁はあまり仕掛けない印象だったので、1試合平均3つも記録しているというのは意外でした。

これも傾向的なお話ですが、先述の通り1番打者が固定できたことと2番打者に打てる打者を置けたことで、戦術的にも盗塁やエンドランが比較的多かったためと考えます。

 

◆守備

8試合でエラー数7と1試合平均にすれば1個以下。もっと少ないチームはあるにせよ、比較的堅守と言えます。特に守備面に関しては、奈良大会から近畿大会にかけて大きく成長を見せた外野守備を含め戦うごとに安定感を見せ、打たせてとるタイプの南澤君を支えました。

奈良大会の高田商戦ややミスも目立った外野守備も近畿大会では見違えて良くなり、特に準々決勝市和歌山戦ではセンター大城君を中心に外野にファインプレーの数々。南澤君の投球の安定感も大きいのでしょうが、落下点に入る速さや球際の強さや中継プレーの正確さ等、明らかに奈良大会より良くなって見えました。

目立ちにくいですがこの外野守備の向上が天理の全体的な守備力向上に寄与した・していくものと思います。

 

 

4.最後に

以上、秋季大会の成績と選考評価、そして僕なりの分析から、投・攻・走・守という各側面で新チームを振り返ってみました。後半非常に主観含みな内容が多い中、ここまで読んでくださりありがとうございます。

前チームと遜色ない投手力・守備力に加え、前年を上回る攻撃力を備え、投攻守にまとまりを見せる新チーム。前チーム以上に打てる打者が揃い、チームの合言葉”繋”のごとく、打って繋ぐ打撃とどこからでもチャンスを作り出せる攻撃の幅があるという意味で、昨年以上に打撃力の高いチームに仕上がっています。

トータルで見ると、力的には選抜ベスト4となった前年以上のものがあるのではないかというのが僕の意見です。もちろん応援しているからこそ盲目な部分もあるかもしれませんがね。

先述のとおりスポーツ紙の評価はオールB、ただ過去の甲子園を見ても、これくらいの注目度の時が一番期待してしまいます。あとは何を申そう組み合わせですね(頼むキャプテン!!)

 

 

今回も拙い文章を最後までご覧いただきありがとうございました。

とにかく112代、応援してます!

選手の皆さんが目指す全国制覇を僕らも見たいですが、まずは選抜大会が無事に開催されること、そして選手の皆さんが無事に、戦い得る試合を全て戦い切って大会を終えてくれることを一番に願っています!

選抜出場決定、改めておめでとうございます!!

 

それではまた!

ガッツ天理🟣⚾️!!

ABOUT ME
kosuke@天理野球部応援
新潟出身東京在住。2004年〜天理高校ファン。高校野球は地元新潟県勢と天理高校を応援してます。生きてるうちに天理高校と新潟県勢の全国制覇が見たい!