秋季近畿地区高校野球大会奈良県予選 決勝・成績
2022/10/9(日)
秋季奈良大会決勝@佐藤薬品スタジアム
天理
020 002 080-12
100 100 000-2
高田商業
(天)村上-赤埴
(高)宮武大、仲井、小林-北嶋
本;赤埴③(天)
三;関本(天)
二;村上、米澤、赤埴(天)山中、北嶋(高)
試合内容
1回裏;二死2、3塁にファーストゴロエラーで高田商業が1点先制。0-1
2回表;一死満塁から9番木下のセカンドゴロの間に1点返し同点。なおも二死1、3塁から1番下林のレフト前タイムリーで1点勝ち越し。2-1
4回裏;二死満塁から押し出し四球で1点追加され同点。2-2
6回表;二死1、2塁から3番関本の右中間タイムリースリーベースで2点勝ち越し。4-2
8回表;無死満塁から4番松本が押し出し四球を選び1点、5番大谷がライト犠牲フライで1点。続く一死1、3塁で6番赤埴がレフトへのスリーランホームランを放ち3点追加。なおも四死球で一死満塁とし2番米澤が左中間へタイムリーツーベースで走者一掃3点追加。この回打者一巡で8点追加し12-2
9回裏;二死1、2塁とされるも最後の打者を三振に取り試合終了。12-2
今年夏準決勝に続く2季連続となった高田商業との対戦。終始雨が降りしきる中での一戦は中盤、終盤で天理が突き放し12−2で勝利、2年振りの秋季奈良大会優勝を決めた。
初回二死2、3塁からエラーで先制を許すも直後の2回表に2点を奪ってすぐさま逆転に成功。その後4回裏に同点とされるも、6回裏に今日3番に入った3番関本が今大会初安打となる2点タイムリースリーベースを放ち勝ち越し、拮抗した試合展開の中でついに天理が抜け出した。終盤8回裏には四死球で得たランナーを犠牲フライ、赤埴の今大会1号スリーラン、米澤の満塁走者一掃タイムリーなどできっちり還し一挙8点を奪って試合を決定づけた。投げては2年生右腕村上が粘り強く投げ抜き5安打2失点で今大会初先発初完投。二試合連続二桁得点と勢いに乗る高田商業打線をエラーと押し出しによる2点のみに抑えた。
高田商業はしっかり四球を選ぶ、強いゴロを転がすなどしぶといバッティングに機動力も絡め積極的に攻めたがタイムリーがでず。中盤以降尻上がりに調子を上げた村上の前に2度目の勝ち越しを許して以降が得点できず、勝利に後一歩及ばなかった。
雨の影響による制球の乱れや守備のミスなどがあり、この試合で両チームの力を測ることは難しいのかもしれませんが、最後まで気持ちを切らさず戦い抜いた両校選手は見事でした。
この雨の中でも崩れることなく、しぶとい高田商業相手に9回2失点で完投した村上投手、この試合のヒーローではないかと思います。前日の智辯学園戦で完投したエース中川投手を出すことなくこの試合を一人で投げ抜き、右の柱としての存在感を感じさせる力投でした。また四死球で得たチャンスできっちり畳み掛けて得点を重ねた打線は素晴らしく、赤埴君のスリーランは打球も試合の中での意味合いも大きな一発。このコンディションの中でもパフォーマンスを発揮したところに確かな力を感じました。
対高田商業というと昨年夏・秋の準決勝での2連敗でやや嫌なイメージもありましたが、今年夏そしてこの秋と2連勝しそのイメージも払拭できつつあるのかな、と信じてます。とにかく優勝おめでとう!
新チーム最初の奈良大会を見事優勝し、和歌山で開催される近畿大会に奈良1位として乗り込みます。他府県も続々と出場校・順位が決まってきていますが、10/12の大阪大会を経て全出場校と順位が決定。組み合わせ抽選は10/18(火)に行われます。
秋は県内で最もチーム始動が遅くなった中、投打とも試合毎に力をつけ仕上がっていった天理113代。前チームとはまた色の違う強さを感じさせる勝ち上がりで、いよいよ選抜が見えるところまできました。近畿大会でもこの力強い野球を展開し、一戦必勝で選抜に近づいていってほしいです!がんばれ113代!!