第108回全国高校野球選手権奈良大会 勝ち上がり

2回戦 3-0橿原
3回戦 7-1大和広陵
準々決勝13-1奈良商工(5c)
準決勝 7-0畝傍(7c)
決勝  8-0奈良大附

5試合合計 38得点/2失点
※1試合平均 7.6得点/0.4失点

大会通算 投手・打撃成績

長尾、橋本を中心とした経験豊富な投手陣と高い守備力を軸に、春以降急激に成長した打線が支え、16年ぶりとなる夏の奈良大会連覇、2年連続31回目の選手権出場を掴んだ。奈良大会を春夏連覇する形となり、新チーム以降の県大会は秋準優勝、春優勝、夏優勝。敗戦は昨秋決勝智辯学園戦のみ、新チーム発足時に掲げた”究極の守り勝つ野球”の通り投手を中心とした守り勝つ野球を展開し、県内15試合14勝で最後の夏も奈良の頂点に立った。

<打線・野手>
守備型のチームでスタートした116代にあって、春以降急激に成長を遂げた打線が優勝への大きな原動力となった。昨秋近畿大会敗戦後特に打力の強化に注力した冬を超え、春季大会は智辯学園をコールドで下し、決勝畝傍戦で21得点を挙げその成果を発揮。この打力が今夏も協力投手陣を支えた。
打線の持ち味は勝負強さと集中力で、ワンチャンスをものにする力、繋がりだしたら止まらない集中力は出色。今大会唯一リードを許した3回戦大和広陵戦では0-1のビハインドで迎えた終盤7回2得点・8回5得点で一気に勝負あり。準決勝畝傍戦・決勝奈良大附戦は前半5回を2-0で折り返しながら6回に集中得点で試合を決めた。
クリーンナップが特に強力で、打線の中心は藤原監督も常々キーマンと名前をあげる主将の4番金本。野手では唯一の昨年春夏甲子園経験者が今大会チームトップタイの10安打で打率.500、決勝では3本の二塁打を放つなど7打点をマークした。その前後を囲む3番永井・5番関村も強力。センス抜群の3番永井はコンタクト率高く左中右どこにでも安打を放ちヒットゾーンが広い。5番関村は4試合マルチ安打・チームトップ9打点を挙げ、決勝もプロ注目の奈良大附新城から中越え二塁打とバックスクリーン弾の4打点。そのパワーと技術を存分に発揮した。
今夏準々決勝以降は1番にDHで山中が定着し、1番山中・不動の2番田畑から続くクリーンナップへの流れが確立された。6番にも俊足前田、7番大塚・8番小澤・9番中西には長打力があり、戦術的得点パターンの豊富さも相まってどこからでも得点できる。
打撃5試合3失策だが内野のエラーは僅か1。決勝ではセンター前への打球を二塁手田畑がダイビングキャッチ、ライト前田は右越えかと思われた打球を好捕する等、内外野とも球際に強く守備範囲も広い。計5投手をリードした2年生の正捕手小澤は肩も強く決勝ではその強肩でチャンスを封じる場面もあった。守り勝つ野球を掲げる現チームのこの堅守が大きな武器だ。5試合チーム打率.381、3HR、38得点こそ記録したが、本来は初戦橿原戦のような僅差を守り抜いて勝ち切るのが描くゲームプランでありチームカラーだ。

<投手>
新チーム当初から評判高い経験豊富な投手陣、今夏もその強力さと層の厚さを存分に発揮し県内で付け入るスキを与えなかった。エース長尾と橋本・新井の両左腕が計算でき文字通り”三本の矢”。ここに秋のリリーフ右腕岡田・2年生大形の5人で、決勝を除く4試合をすべて継投で勝ち上がった。
エース右腕長尾は初戦と決勝を先発、3回戦~準決勝はリリーフで全5試合に登板し、19回を失点0。Max146kmの直球・変化球とも制球に冴え、三振も取れるが打たせて取るクレバーさも。決勝奈良大附戦、配球を変えながらの9回散発5安打完封は圧巻の投球だった。
”左のエース”左腕橋本は12回13奪三振1失点。準決勝畝傍戦6回1安打無失点、3回戦大和広陵戦5回2安打1失点と、僅差を耐えて投げぬく強心臓。過去には昨春決勝のノーヒットノーラン、今春智辯学園戦の2失点完投など大舞台に力を発揮する。この長尾・橋本の両甲子園経験投手が経験・精神面に強靭で崩れない。今春エース級の活躍を見せた左腕新井は先発した準々決勝奈良商工戦を含め7回を無失点。同じ左腕でも橋本とは全く異なる左本格派、相手の目先を変える。
5試合で防御力0.46、1試合で1点以上を許さなかった盤石の投球、守り勝つ野球の中心として投手陣は圧巻のパフォーマンを発揮した。

試合ごとに仕上がり成長し頂点に立った今夏の奈良大会。投打の充実と、前チームにはなかった”甲子園の経験”を武器に、次は全国の強豪たちに立ち向かう。
前年2025年夏甲子園は1回戦敗退。今年で31回目出場となる夏の甲子園、節目の夏甲子園50勝・甲子園通算80勝まであと一勝、そしてその先へ。
前チームが春夏出場で届かなかった聖地での勝利、そして日本一を目指し、聖地でも「守り勝つ野球」を貫き戦いたい。

ABOUT ME
kosuke@天理野球部応援
新潟出身東京在住。2004年〜天理高校ファン。高校野球は地元新潟県勢と天理高校を応援してます。生きてるうちに天理高校と新潟県勢の全国制覇が見たい!